2014年08月31日

漢方のお話し15(認知症など)

温胆湯(うんたんとう)

この漢方はツムラのエキス剤には無くてコタローとイスクラにあります。そして2つの会社で生薬の構成が少し違います。

コタロー
温胆湯は、脾胃の機能が低下したために起こる痰湿に対する二陳湯(半夏・陳皮・茯苓・甘草・生姜)に清熱化痰の竹茹、理気の枳実を加えています。
胃腸機能が弱い方で、感冒などで発熱が長引き、あるいは解熱後、咳が出て痰が多く、不眠を訴える場合(精神不安、心悸亢進などを伴うことがある)に用います。
不眠・不安・イライラなど季節や環境の変わり目に。

イスクラ
温胆湯は、胃腸虚弱者の不眠・神経症に用います。
半夏・陳皮・茯苓・甘草・生姜・竹茹・枳実・黄連・酸棗仁・大棗
チクジョ、ハンゲは、身体に溜ったいらない水分を代謝し、 身体の熱を静めます。
チンピ、ブクリョウ、キジツ、ショウキョウは、胃腸の動きを 改善し、細胞に溜った、いらない水分を代謝します。
サンソウニン、オウレン、カンゾウは、胸苦しさを取り、気持ちを安らかにします。

温胆湯や加味帰脾湯(漢方のお話し14)、抑肝散(漢方のお話し15)など、認知症に効果のある漢方薬がいくつかあります。
このような漢方薬を使うことで、元気に日々を過ごせるようお手伝いをしていきたいです。


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2014年08月28日

漢方のお話し14(不安感)

帰脾湯(きひとう)

胃腸が弱く、不安感があって、くよくよ考え過ぎて不眠になる場合などに使われます。
胃腸を丈夫にし貧血症状を改善する生薬、滋養強壮作用のある生薬が配合されています。
酸棗仁、竜眼、遠志は、気分を落ち着かせる生薬の組み合わせです。

加味帰脾湯(かみきひとう)

帰脾湯に柴胡と梔子を加えた漢方薬です。ほてりやイライラする症状が出ている場合は、こちらが使われます。


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2014年08月27日

漢方のお話し13(緊張感)

抑肝散(ヨクカンサン)

神経の高ぶりをおさえ、また、筋肉の緊張をゆるめて、心と体の状態をよくします。
イライラ感や不眠などがある時、さらには認知症や躁うつ病などの補助薬としてに使われます。

子供の夜なき、ひきつけなどに適応します。いわゆるカンの強い子供にも用いられます。母子同服といって、お母さんも一緒に服用します。

イライラ感と言っても、外に向かうものばかりではなく、ぐっとこらえて噛み締める時に、この漢方は有効です。

ブラキシズム(歯ぎしり・喰いしばり)は、精神的ストレスによる大脳皮質や辺縁系および自律神経系の異常興奮が原因で起こると考えられ、主に睡眠時のグラインデイング(いわゆる歯ぎしり)、昼間無意識に行うクレンチング(強い噛みしめ)、タッピング(上下の歯をカチカチ
と噛み合わせる)があります。
主な症状は、肩や首の痛みと凝り・頭痛・側頭部や顎関節や顔面の疼痛・胃の不快感・咽頭や食道の異常やゲップ・目の奥の痛み・ふらつき感や耳鳴りなどがあります。

 柴胡(サイコ):熱や炎症をさまし、腹直筋など筋肉の緊張をゆるめる働き

 釣藤鈎(チョウトウコウ):脳循環をよくする作用

 蒼朮(ソウジュツ):水分循環を改善する

 茯苓(ブクリョウ):水分循環を改善する。気分を落ち着けたり、動悸を鎮める。

 当帰(トウキ)、川芎(センキュウ):血行をよくして貧血症状を治す働き

 甘草(カンゾウ) :緩和作用



抑肝散加陳皮半夏(ヨクカンサンカチンピハンゲ)

気分を落ち着かせ食欲不振や吐き気にもよい陳皮(チンピ)と半夏(ハンゲ)が加えられて、悪心・嘔吐、腹部膨満感などを伴う胃弱の方でも服用できます。


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2014年08月25日

漢方のお話し12(喉のつまり感)

半夏厚朴湯(ハンゲコウボクトウ)

気分がふさぎ、喉や食道等に何か詰まったような感じがすることが目安です。
こういう症状を漢方医学では「梅核気(ばいかくき)」と呼びます。のどの気の流れが滞って、梅の種がのどにつまったように感じる症状です。
あるいは「咽中炙臠(いんちゅうしゃれん)」とも言います。これはのどに炙った肉片があるということです。

心身ともに疲れやすく、冷え症で繊細な人に向く処方です。
具体的な症状は、不安神経症、神経性胃炎、気管支炎などです。
この漢方薬は神経をしずめて、心と体の状態を改善します。また、咳や吐き気をおさえる作用もあります。

半夏厚朴湯は、半夏と厚朴を中心に5種類の生薬からなります。これらがいっしょに働くことで、よりよい効果を発揮します。

半夏(ハンゲ)、厚朴(コウボク):ノドのつかえ感や吐き気をおさえ、咳をしずめ、また気分を落ち着ける役目をします。
茯苓(ブクリョウ):水分循環をよくする作用、鎮静作用があります。
蘇葉(ソヨウ):気の巡りを良くして、抑うつを発散します。
生姜(ショウキョウ) :体をあたため胃腸の働きを改善します。


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漢方のお話し11(咳1)

麦門冬湯(バクモンドウトウ)

風邪の後などで、咳だけ残って、痰もほぼ無くて続く時に使います。

主薬の麦門冬をはじめ6種類の生薬で構成されています。

麦門冬:潤いを与える薬の一つで、喉を潤し痰を出しやすくします。
半夏:こみ上げる咳や吐き気を鎮める降性(気を降ろす働き)の生薬です。
人参:滋養強壮作用
大棗:体を温め、緊張を緩和させる作用
粳米:炎症をさます作用
甘草:緩和作用

お時間に余裕がある時は、熱いお湯に溶いて、ふうふうしながら服用してくださいね。

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2014年08月22日

漢方のお話し10(めまい)

めまいが続く方も多いです。
病院できちんと検査して原因不明の時、処方された薬を服用しても改善しなかった後、漢方に出会って治りました、という方が多くいらっしゃいます。

めまいの原因は東洋医学では、血虚(血液の循環障害)によるものと、水毒、水滞(水分代謝の障害)によるものと、気(生命エネルギー)の異常を考えます。めまいに効く漢方薬をいくつかご紹介します。

動く時に立ちくらみのように起こるめまいには、血虚、水毒を散らして循環を良くする苓桂朮甘湯(りょうけいじゅっかんとう)。

雲の上を歩いているような浮動感、 目の前がすっと動いて見えるようなめまいには、冷えを改善して水毒を散らす真武湯(しんぶとう)。

回転するように感じるめまいには、水毒を散らして浮腫を改善する五苓散(ごれいさん)。

平素より胃腸虚弱で、頭痛、嘔吐、倦怠感などのある、虚弱者のめまいには半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)。
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2014年08月21日

漢方のお話し9(キーンという耳鳴り)

耳鳴り、めまいの症状を持つ方は多いです。病院できちんと調べて異常が無く、原因不明の場合、アデホス、メチコバール、ストミンAが処方されることが多いです。
これで治る場合はいいのですが、全身のバランスの乱れを改善するには漢方が役に立ちます。

高音の金属音のような耳鳴りは、神経性なものが原因と考えられています。
気分によって耳鳴りが出たり出なかったりもします。

漢方の考え方には「気・血・水(き・けつ・すい)」があり、耳鳴りは水分のバランスが悪い状態、つまり水の異常(水毒・水滞)によって起こると考えられています。そこで水の異常を整える漢方薬が処方されることが多いです。

苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)
体内の水分の滞りを除き、流れをよくする利水剤となる漢方薬です。

八味地黄丸(はちみじおうがん)
疲労倦怠が激しく、手足の冷えがあるような場合に有効です。

釣藤散(ちょうとうさん)
また、気の滞り(気滞)が原因で自律神経の失調が起きて耳鳴りが起こる場合もあります。
気は、ストレスなどで容易に停滞しやすいです。
頭痛に伴う耳鳴りやめまい、肩こり、うなじのこり、不安焦燥感、睡眠障害の症状もあわせて改善します。

参考までに漢方のお医者さんを探すサイトです
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2014年08月20日

漢方のお話し8(胃の不調)

胃は、自律神経の影響を大きく受けています。自律神経は、体内の環境を整える神経で、緊張するとはたらく交感神経と、リラックス時にはたらく副交感神経に分かれています。

ストレスにより、自律神経が必要以上に刺激されると、交感神経の機能が活発に動き血圧や心拍数が上昇します。一方、皮膚や内臓器官への血の巡りは悪くなります。胃のぜん動運動が鈍くなり、胃液の分泌も減少し、胃壁の粘膜に血液が行き渡らず、粘膜そのものが弱くなります。
また、ストレスによる自律神経の乱れで副交感神経が刺激を受けると、胃酸の分泌が増加します。胃酸が出すぎて胃壁が荒れ、胃の中の細い血管が傷つけられます。その結果、胸焼けや胃痛が起こります。

胃炎のお薬を3つ紹介します。

半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)
黄芩(おうごん)黄連(おうれん)を含む苦味健胃薬です。
普段は胃が弱くない方がストレスで胃の不調を起こした時などに使われます。

慢性胃炎、急性胃炎、神経性胃炎、過敏性腸症候群、急性および慢性胃腸炎、慢性下痢、消化不良、二日酔い、胸やけ、げっぷ、口内炎、神経症、不眠症。

六君子湯(りっくんしとう)
より慢性的な胃腸機能低下で、食欲不振、胃もたれ、胃部膨満感、消化不良、倦怠感、手足の冷えを伴う方に使われます。
気の巡りを良くする陳皮(ちんぴ)を含みます。

平胃散(へいいさん)
消化不良、腹部膨満感が主な場合に使われます。
気の巡りを良くする厚朴(こうぼく)、陳皮(ちんぴ)を含みます。

急性および慢性胃炎、過敏性腸症候群、胃腸炎、消化不良、食欲不振、消化不良、腹部膨満感。

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漢方のお話し7(胃の痛み)

安中散

もともとあまり胃が丈夫でない方がストレスで胃が痛くなったような時には安中散がいいです。香りの良い生薬が多い芳香健胃薬です。

桂皮(けいひ)、 延胡索(えんごさく)、 牡蛎(ぼれい)、 茴香(ういきょう)、 甘草(かんぞう)、 縮砂(しゅくしゃ)、 良姜(りょうきょう)が使われています。

桂皮(けいひ):シナモン。温める作用がある。
延胡索:抗消化性潰瘍作用をもつ。鎮痛、鎮痙薬。
茴香(ういきょう):フェンネル。消化促進、血行を良くし、利尿剤となる。
縮砂(しゅくしゃ):気の滞りを改善させ胃の働きを良くする。
良姜(りょうきょう):温めて胃の働きを良くする。
牡蛎(ぼれい):牡蠣の殻。鎮静作用。
甘草(かんぞう):抗炎症作用。

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2014年08月18日

漢方のお話し6(足がつる時)

芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)
漢方の原典である『傷寒論(しょうかんろん)』に記載されている漢方薬で、急激におこる筋肉のけいれんを伴う疼痛や、下肢のけいれん性疼痛(こむらがえり)、胃腸の激しい痛み、腰痛、生理痛などに用いられます。
寝ている間に足がつりやすい人は寝る前に1包服用すると良いです。

骨格筋の痛みにも内臓の痛みにも効くのが漢方薬の面白いところです。

この薬で使われている生薬は芍薬と甘草のみです。
使われている生薬が少ない漢方薬は狙いがはっきりしていて効き目の切れがいいと言われています。

漢方薬を薬局で購入する場合、通常は顆粒状になったエキス剤を購入されると思います。これは生薬を刻んで乾燥させるなどの処理を行い、煎じた液からエキス成分を抽出して製品化したインスタントコーヒーのようなものです。
煎じる手間が無く、服用しやすくなっています。
posted by たびのくま at 23:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 自然の力 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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