2014年10月19日

漢方ビジネス

今日のサキどりは漢方ビジネスについてでした。

漢方は中国由来ですが日本独自で発展した考えを元にしています。
漢方薬の原料生薬は現在は8割以上を輸入に頼っています。
日本でも質のよい生薬が作られていたのですが、
コストの関係で減ってしまっていたのです。
しかし、最近は、また日本での栽培を強化してきています。
とてもいいことだと思います(^^)

漢方は未病を治すと言われ、予防医学的に使うことが出来ます。
自分のタイプを知ることができるサイトもあります。

また、表面に現れる症状でなく、
その症状が起こる原因(水の偏り、身体の中にこもった熱、、など)を治すため
高齢者で薬をあれこれ服用している方の処方をシンプルにできる可能性もあります。

漢方薬を処方する医師が増えること、
薬局で漢方薬がもっと安く売れることが
これからの希望です(^^)

午後はNSビル30階のスカイホールでの
漢方の勉強会に参加しました。
いいお話しをありがとうございます。

posted by たびのくま at 19:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 自然の力 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月23日

漢方のお話し24(先天の気)

東洋医学では、人には「先天(せんてん)の気」と「後天(こうてん)の気」があると考えられています。
「先天の気」は、その人が生まれながらに持っているエネルギーのことで「腎(じん)」に蓄えられています。
自然の成り行きとして、年齢を経るごとに減少していきます。
生活習慣の乱れやストレスでもすり減ってしまいます。
「後天の気」は東洋医学の「脾(ひ)」と関係が深く、「脾」は西洋医学でいうと、胃腸などの消化器系を意味します。
後天の気は、暮らしの中で補充できるものです。

「先天の気」の衰えを補う漢方のお話です。

八味地黄丸(ハチミジオウガン)
一般的に高齢の人に用いることが多く、体力が低下し、顔色もすぐれず、冷えをともなうときに使われます。
足腰の痛みやしびれ、腎機能低下にともなう夜間頻尿、性機能低下、乾燥肌のカユミや湿疹、前立腺肥大症や糖尿病に使われます。

8種類の生薬からなります。
地黄:貧血症状を改善し元気をつける作用
山茱萸、山薬:滋養強壮作用があり、地黄の働きを高める
茯苓、沢瀉:水分循環をよくする生薬
牡丹皮:を治す生薬で、血行障害を改善し血のめぐりをよくする
桂皮、附子:体をあたため痛みをとる
 
牛車腎気丸(ゴシャジンキガン)
八味地黄丸に牛膝と車前子を加えたものです。
体力をつけ、また、水分の循環をよくする作用があります。
足腰や泌尿生殖器など下半身の衰えに使われます。

牛膝、車前子:水分の循環をよくし無駄な水分を取り去ります。

posted by たびのくま at 10:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 自然の力 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

漢方のお話し23(女性の体力、気力の改善)

女性の体力、気力を改善する目的で使われる漢方薬のお話です。

当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)
一般的に女性に用いることが多く、色白で冷え症、やせ型で体力のあまりない人に向く漢方薬です。
体の疲れ、冷え性、貧血症状、生理不順、生理痛、生理前後の不快症状、不妊症、むくみ、頭痛、めまい、肩こり、更年期障害などに広く使われます。

6種類の生薬からなります。
当帰と川芎:血行をよくして貧血症状を改善し、体をあたためる作用
芍薬:生理痛や肩こりなどの痛みをやわらげる
蒼朮、沢瀉、茯苓:漢方の代表的な利尿薬で、むくみ症状を改善します。

加味逍遙散(カミショウヨウサン)
疲れやすく、イライラや不安感をともなうときに向きます。
手足の冷え、のぼせ、生理不順、生理痛、頭痛、肩こり、倦怠感、不眠、神経症、更年期障害や自律神経失調、月経前緊張症などに使われます。

10種類の生薬からなります。
柴胡:消炎作用、鎮静作用
当帰、薄荷:血流を良くして体をあたためる
山梔子:胸苦しさを緩和する
牡丹皮:瘀血を取り除く。ほてりを改善する。
芍薬:痛みをやわらげる
蒼朮、茯苓:無駄な水分を取り除く
生姜:体を温め、新陳代謝機能を高める作用
甘草:緩和作用

桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)
血行をよくして熱のバランスを整えることで、のぼせや冷えを改善し、子宮などの炎症をしずめます。
生理不順や生理痛、頭痛、めまい、肩こり、のぼせ、足の冷え、更年期障害に適します。
そのほか、子宮内膜症や筋腫、ニキビやシミ、しもやけ、痔、打ち身、肝臓病などにも用いられます。

5種類の生薬からなります。
桂枝(桂皮):健胃作用、発散作用
芍薬:痛みをとる
茯苓:気分を落ち着け、余分な水分を取り除く
桃仁、牡丹皮:血液循環をよくする。瘀血を取り除く。


posted by たびのくま at 09:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 自然の力 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月17日

漢方のお話し22(瘀血(おけつ))

漢方では、血行障害や鬱血を瘀血(おけつ)という概念でとらえます。
血の流れが悪くなることによって血が新鮮さを失い、それによって不定愁訴や疾病が起きている状態です。
瘀血を改善する漢方薬のお話です。

大黄牡丹皮湯(ダイオウボタンピトウ)
血液循環をよくするほか、熱や炎症をとり、便通をつける作用があります。
月経不順、月経困難、便秘、痔疾に使われます。
構成生薬は5種類です。
大黄、芒硝:緩下薬で、便通をつけたり、熱や炎症をしずめる働きをします。
牡丹皮と桃仁:血行をよくする作用
冬瓜子:炎症をとり、排膿を助ける働きをします。

通導散(ツウドウサン)
「通導」という名前には、便通をつけるとともに、血液や気の通りをよくするという意味が含まれます。
女性の生理不順、重い生理、更年期障害。腰痛、便秘、打ち身、あるいは高血圧にともなう頭重感や肩こり・めまいなどに適応します。
構成生薬は10種類です。
大黄、芒硝:便通をつけたり、熱や炎症をしずめる働きをします。
厚朴、枳実:みぞおちやお腹の張りをおさえ、また気分を落ち着ける作用
当帰、紅花、蘇木:血行を良くして「瘀血」を改善する働きをします。
陳皮:健胃、発汗作用
木通:消炎、利尿作用
甘草:緩和作用

桃核承気湯(トウカクジョウキトウ)
瘀血に対する代表的な実証向けの漢方薬です。
桃核こと桃仁は、桃の種子の部分です。
承気には、気をめぐらせ元気をつけという意味合いがあります。
月経不順、月経困難症、月経時や産後の精神不安、腰痛、便秘、高血圧の随伴症状(頭痛、めまい、肩こり)に使われます。
構成生薬は5種類です。
大黄と芒硝:便通をつけたり、熱や炎症をしずめる働きをします。
桃仁:血行をよくする作用
桂皮:のぼせやイライラを発散する作用
甘草:緩和作用

桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)
生理不順や生理痛、頭痛、めまい、肩こり、のぼせ、足の冷えなどに適応します。
また、そのような諸症状をともなう更年期障害にも適します。
そのほか、子宮内膜症や筋腫、ニキビやシミ、しもやけ、痔、打ち身、肝臓病などにも用いられます。
構成生薬は5種類です。
桂枝(桂皮):健胃作用、発散作用
芍薬:痛みをとる。
茯苓:気分を落ち着け、余分な水分を取り除く
桃仁、牡丹皮:血液循環をよくする

posted by たびのくま at 09:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 自然の力 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月15日

漢方のお話し21(便秘)

漢方の下剤のお話しです。

大黄甘草湯(ダイオウカンゾウトウ)
腸の運動を活発にします
構成は、大黄と甘草です。
大黄は腸の運動を高めます。

調胃承気湯(チョウイジョウキトウ)
大黄と芒硝、甘草で構成されています。
芒硝は天然の塩類(硫酸ナトリウムなどから成る)で、便を軟化させ排便しやすくします。

大承気湯(ダイジョウキトウ)
便通をつけるとともに、不安やイライラをやわらげ気分を落ち着けます。
大黄と芒硝のほか、
腹部の張りをおさえ気分を落ち着けるのに役立つ厚朴と枳実から成ります。

麻子仁丸(マシニンガン)
便をやわらかくして、便通をよくします。
とくに高齢の人の乾燥したコロコロ便に適します。
水分を保持する麻子仁と杏仁、
腹部のつかえを下す厚朴や枳実、
腹痛をやわらげる芍薬から成ります。


posted by たびのくま at 23:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 自然の力 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月12日

漢方のお話し20(皮膚)

皮膚に効く漢方を続けます。

清上防風湯(セイジョウボウフウトウ)
顔の熱や炎症をとり、病因を発散させる働きがあります。
顔の皮膚病、とくにニキビの治療に適します。


十味敗毒湯(ジュウミハイドクトウ)
皮膚の赤みやカユミを発散し、腫れや化膿をおさえます。
蕁麻疹やアレルギー症状にも効きます。


治頭瘡一方(チヅソウイッポウ)
ジュクジュク、ただれ、かさぶた、カユミなどをやわらげ、湿疹の治りをよくします。
分泌物の多い湿疹、とくに子供の顔や頭にできるものに適します。


消風散(ショウフウサン)
皮膚の赤みやカユミを発散し、分泌物をおさえます。
熱感やカユミが強く、じゅくじゅくした湿疹に適します。
蝉退(ゼンタイ)という生薬が入っていますが、これはセミの抜け殻です。

posted by たびのくま at 22:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 自然の力 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月11日

漢方のお話し19(皮膚炎、慢性鼻炎、瀉剤2)

身体の状態を自然に保つ自律神経系は緊張状態にする交感神経と弛緩状態にする副交感神経のバランスで成り立っています。緊張状態が続いていると交感神経の働きが強くなっています。
漢方の考え方では心の働きと自律神経の働きの中心を「肝」と考えています。緊張状態が続く場合、肝の機能が損傷して「気」が鬱帯して熱化すると考えます。この状態が鬱熱です。
この熱はさまざまな症状につながります。
17回でお話した黄連解毒湯(オウレンゲドクトウ)はこの熱を下げることで、痒み、イライラ、不眠などに効きます。

荊芥連翹湯(ケイガイレンギョウトウ)

黄連解毒湯と血虚を改善する四物湯(シモツトウ)など、熱や炎症をさますもの、病因を発散させるもの、痰や膿を排出するもの、あるいは血流をよくするものを含んでいます。
蓄膿症や慢性鼻炎、痰がからむ扁桃炎、あるいは、炎症をともなうニキビや湿疹などに効果があります。


posted by たびのくま at 22:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 自然の力 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月07日

漢方のお話し18(腰痛、五十肩)

今回は痛みに効く漢方のうちの二つのお話です。

疎経活血湯(ソケイカッケツトウ)

血液循環・水分代謝を活発にして痛みを発散します。
関節痛や神経痛、腰痛や筋肉痛などで、足腰が冷えて痛むときに適します。

当帰(トウキ)
川芎(センキュウ)
芍薬(シャクヤク)
地黄(ジオウ)
蒼朮(ソウジュツ)または白朮(ビャクジュツ)
茯苓(ブクリョウ)
桃仁(トウニン)
牛膝(ゴシツ)
陳皮(チンピ)
防己(ボウイ)
防風(ボウフウ)
竜胆(リュウタン)
白芷(ビャクシ)
生姜(ショウキョウ)
威霊仙(イレイセン)
羌活(キョウカツ)
甘草(カンゾウ)


二朮湯(ニジュツトウ)

腕や肩の痛み、五十肩の痛みをやわらげるのに用います。
二朮湯の名前の由来は、蒼朮と白朮の二種類の生薬が入っていることです。
水分停滞を改善する生薬、痛みを和らげる生薬が含まれています。

蒼朮(ソウジュツ)
白朮(ビャクジュツ)
茯苓(ブクリョウ)
黄芩(オウゴン)
半夏(ハンゲ)
香附子(コウブシ)
陳皮(チンピ)
威霊仙(イレイセン)
天南星(テンナンショウ)
羌活(キョウカツ)
生姜(ショウキョウ)
甘草(カンゾウ)
 

posted by たびのくま at 09:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 自然の力 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月04日

漢方のお話し17(瀉剤1)

前回は身体や気力を使いすぎて疲労した場合に、補うための「捕剤」のひとつをご紹介しました。
今回は身体の中に要らない熱などが溜まった場合に用いられる「瀉剤」を少しご紹介します。

黄連解毒湯(オウレンゲドクトウ)

黄連解毒湯の構成生薬は下記の4種類で、いずれも熱や炎症を鎮める寒性の生薬です。
不眠症や胃炎、二日酔い、めまい、動悸、高血圧、神経症、蕁麻疹などに効果があります。

黄連(オウレン)
黄芩(オウゴン)
黄柏(オウバク)
山梔子(サンシシ)


三黄瀉心湯(サンオウシャシントウ)

身体の熱や炎症をやわらげ、機能の亢進を鎮める効能を持っています。
のぼせやほてり、イライラ感や不安感、不眠、便秘、鼻血など出血、あるいは高血圧にともなう頭重感や肩こり・めまい感などに使われます。

黄連(オウレン)
黄芩(オウゴン)
大黄(ダイオウ)


温清飲(ウンセイイン)

温清飲には、血流を良くして体をあたためるもの、水分を保持するもの、熱や炎症をさます生薬が配合されています。
温性の理血薬である四物湯(シモツトウ)と、清熱作用のある黄連解毒湯(オウレンゲドクトウ)を合わせた漢方薬です。
温性と清熱の両作用から温清飲という名前がついています。体全体を冷やすことなく、“のぼせ”などかたよった熱をさまします。

四物湯(シモツトウ)

当帰(トウキ)
川芎(センキュウ)
芍薬(シャクヤク)
地黄(ジオウ)

posted by たびのくま at 23:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 自然の力 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月03日

漢方のお話し16(疲労倦怠感)

補中益気湯(ほちゅうえっきとう)

12回から15回まで、心に効く漢方の説明が続きましたが、こちらは全身の疲労倦怠感に効く漢方です。
体力低下して元気がなく、食欲不振、動悸、息切れなど、慢性の疲労倦怠感がある場合にも使われますが、頓服としても効果があります。
免疫機能を改善する作用もあります。

posted by たびのくま at 08:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 自然の力 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月31日

漢方のお話し15(認知症など)

温胆湯(うんたんとう)

この漢方はツムラのエキス剤には無くてコタローとイスクラにあります。そして2つの会社で生薬の構成が少し違います。

コタロー
温胆湯は、脾胃の機能が低下したために起こる痰湿に対する二陳湯(半夏・陳皮・茯苓・甘草・生姜)に清熱化痰の竹茹、理気の枳実を加えています。
胃腸機能が弱い方で、感冒などで発熱が長引き、あるいは解熱後、咳が出て痰が多く、不眠を訴える場合(精神不安、心悸亢進などを伴うことがある)に用います。
不眠・不安・イライラなど季節や環境の変わり目に。

イスクラ
温胆湯は、胃腸虚弱者の不眠・神経症に用います。
半夏・陳皮・茯苓・甘草・生姜・竹茹・枳実・黄連・酸棗仁・大棗
チクジョ、ハンゲは、身体に溜ったいらない水分を代謝し、 身体の熱を静めます。
チンピ、ブクリョウ、キジツ、ショウキョウは、胃腸の動きを 改善し、細胞に溜った、いらない水分を代謝します。
サンソウニン、オウレン、カンゾウは、胸苦しさを取り、気持ちを安らかにします。

温胆湯や加味帰脾湯(漢方のお話し14)、抑肝散(漢方のお話し15)など、認知症に効果のある漢方薬がいくつかあります。
このような漢方薬を使うことで、元気に日々を過ごせるようお手伝いをしていきたいです。


posted by たびのくま at 22:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 自然の力 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月28日

漢方のお話し14(不安感)

帰脾湯(きひとう)

胃腸が弱く、不安感があって、くよくよ考え過ぎて不眠になる場合などに使われます。
胃腸を丈夫にし貧血症状を改善する生薬、滋養強壮作用のある生薬が配合されています。
酸棗仁、竜眼、遠志は、気分を落ち着かせる生薬の組み合わせです。

加味帰脾湯(かみきひとう)

帰脾湯に柴胡と梔子を加えた漢方薬です。ほてりやイライラする症状が出ている場合は、こちらが使われます。


posted by たびのくま at 09:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 自然の力 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月27日

漢方のお話し13(緊張感)

抑肝散(ヨクカンサン)

神経の高ぶりをおさえ、また、筋肉の緊張をゆるめて、心と体の状態をよくします。
イライラ感や不眠などがある時、さらには認知症や躁うつ病などの補助薬としてに使われます。

子供の夜なき、ひきつけなどに適応します。いわゆるカンの強い子供にも用いられます。母子同服といって、お母さんも一緒に服用します。

イライラ感と言っても、外に向かうものばかりではなく、ぐっとこらえて噛み締める時に、この漢方は有効です。

ブラキシズム(歯ぎしり・喰いしばり)は、精神的ストレスによる大脳皮質や辺縁系および自律神経系の異常興奮が原因で起こると考えられ、主に睡眠時のグラインデイング(いわゆる歯ぎしり)、昼間無意識に行うクレンチング(強い噛みしめ)、タッピング(上下の歯をカチカチ
と噛み合わせる)があります。
主な症状は、肩や首の痛みと凝り・頭痛・側頭部や顎関節や顔面の疼痛・胃の不快感・咽頭や食道の異常やゲップ・目の奥の痛み・ふらつき感や耳鳴りなどがあります。

 柴胡(サイコ):熱や炎症をさまし、腹直筋など筋肉の緊張をゆるめる働き

 釣藤鈎(チョウトウコウ):脳循環をよくする作用

 蒼朮(ソウジュツ):水分循環を改善する

 茯苓(ブクリョウ):水分循環を改善する。気分を落ち着けたり、動悸を鎮める。

 当帰(トウキ)、川芎(センキュウ):血行をよくして貧血症状を治す働き

 甘草(カンゾウ) :緩和作用



抑肝散加陳皮半夏(ヨクカンサンカチンピハンゲ)

気分を落ち着かせ食欲不振や吐き気にもよい陳皮(チンピ)と半夏(ハンゲ)が加えられて、悪心・嘔吐、腹部膨満感などを伴う胃弱の方でも服用できます。


posted by たびのくま at 21:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 自然の力 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月25日

漢方のお話し12(喉のつまり感)

半夏厚朴湯(ハンゲコウボクトウ)

気分がふさぎ、喉や食道等に何か詰まったような感じがすることが目安です。
こういう症状を漢方医学では「梅核気(ばいかくき)」と呼びます。のどの気の流れが滞って、梅の種がのどにつまったように感じる症状です。
あるいは「咽中炙臠(いんちゅうしゃれん)」とも言います。これはのどに炙った肉片があるということです。

心身ともに疲れやすく、冷え症で繊細な人に向く処方です。
具体的な症状は、不安神経症、神経性胃炎、気管支炎などです。
この漢方薬は神経をしずめて、心と体の状態を改善します。また、咳や吐き気をおさえる作用もあります。

半夏厚朴湯は、半夏と厚朴を中心に5種類の生薬からなります。これらがいっしょに働くことで、よりよい効果を発揮します。

半夏(ハンゲ)、厚朴(コウボク):ノドのつかえ感や吐き気をおさえ、咳をしずめ、また気分を落ち着ける役目をします。
茯苓(ブクリョウ):水分循環をよくする作用、鎮静作用があります。
蘇葉(ソヨウ):気の巡りを良くして、抑うつを発散します。
生姜(ショウキョウ) :体をあたため胃腸の働きを改善します。


posted by たびのくま at 08:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 自然の力 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

漢方のお話し11(咳1)

麦門冬湯(バクモンドウトウ)

風邪の後などで、咳だけ残って、痰もほぼ無くて続く時に使います。

主薬の麦門冬をはじめ6種類の生薬で構成されています。

麦門冬:潤いを与える薬の一つで、喉を潤し痰を出しやすくします。
半夏:こみ上げる咳や吐き気を鎮める降性(気を降ろす働き)の生薬です。
人参:滋養強壮作用
大棗:体を温め、緊張を緩和させる作用
粳米:炎症をさます作用
甘草:緩和作用

お時間に余裕がある時は、熱いお湯に溶いて、ふうふうしながら服用してくださいね。

posted by たびのくま at 00:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 自然の力 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月22日

漢方のお話し10(めまい)

めまいが続く方も多いです。
病院できちんと検査して原因不明の時、処方された薬を服用しても改善しなかった後、漢方に出会って治りました、という方が多くいらっしゃいます。

めまいの原因は東洋医学では、血虚(血液の循環障害)によるものと、水毒、水滞(水分代謝の障害)によるものと、気(生命エネルギー)の異常を考えます。めまいに効く漢方薬をいくつかご紹介します。

動く時に立ちくらみのように起こるめまいには、血虚、水毒を散らして循環を良くする苓桂朮甘湯(りょうけいじゅっかんとう)。

雲の上を歩いているような浮動感、 目の前がすっと動いて見えるようなめまいには、冷えを改善して水毒を散らす真武湯(しんぶとう)。

回転するように感じるめまいには、水毒を散らして浮腫を改善する五苓散(ごれいさん)。

平素より胃腸虚弱で、頭痛、嘔吐、倦怠感などのある、虚弱者のめまいには半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)。
posted by たびのくま at 08:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 自然の力 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月21日

漢方のお話し9(キーンという耳鳴り)

耳鳴り、めまいの症状を持つ方は多いです。病院できちんと調べて異常が無く、原因不明の場合、アデホス、メチコバール、ストミンAが処方されることが多いです。
これで治る場合はいいのですが、全身のバランスの乱れを改善するには漢方が役に立ちます。

高音の金属音のような耳鳴りは、神経性なものが原因と考えられています。
気分によって耳鳴りが出たり出なかったりもします。

漢方の考え方には「気・血・水(き・けつ・すい)」があり、耳鳴りは水分のバランスが悪い状態、つまり水の異常(水毒・水滞)によって起こると考えられています。そこで水の異常を整える漢方薬が処方されることが多いです。

苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)
体内の水分の滞りを除き、流れをよくする利水剤となる漢方薬です。

八味地黄丸(はちみじおうがん)
疲労倦怠が激しく、手足の冷えがあるような場合に有効です。

釣藤散(ちょうとうさん)
また、気の滞り(気滞)が原因で自律神経の失調が起きて耳鳴りが起こる場合もあります。
気は、ストレスなどで容易に停滞しやすいです。
頭痛に伴う耳鳴りやめまい、肩こり、うなじのこり、不安焦燥感、睡眠障害の症状もあわせて改善します。

参考までに漢方のお医者さんを探すサイトです
posted by たびのくま at 21:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 自然の力 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月20日

漢方のお話し8(胃の不調)

胃は、自律神経の影響を大きく受けています。自律神経は、体内の環境を整える神経で、緊張するとはたらく交感神経と、リラックス時にはたらく副交感神経に分かれています。

ストレスにより、自律神経が必要以上に刺激されると、交感神経の機能が活発に動き血圧や心拍数が上昇します。一方、皮膚や内臓器官への血の巡りは悪くなります。胃のぜん動運動が鈍くなり、胃液の分泌も減少し、胃壁の粘膜に血液が行き渡らず、粘膜そのものが弱くなります。
また、ストレスによる自律神経の乱れで副交感神経が刺激を受けると、胃酸の分泌が増加します。胃酸が出すぎて胃壁が荒れ、胃の中の細い血管が傷つけられます。その結果、胸焼けや胃痛が起こります。

胃炎のお薬を3つ紹介します。

半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)
黄芩(おうごん)黄連(おうれん)を含む苦味健胃薬です。
普段は胃が弱くない方がストレスで胃の不調を起こした時などに使われます。

慢性胃炎、急性胃炎、神経性胃炎、過敏性腸症候群、急性および慢性胃腸炎、慢性下痢、消化不良、二日酔い、胸やけ、げっぷ、口内炎、神経症、不眠症。

六君子湯(りっくんしとう)
より慢性的な胃腸機能低下で、食欲不振、胃もたれ、胃部膨満感、消化不良、倦怠感、手足の冷えを伴う方に使われます。
気の巡りを良くする陳皮(ちんぴ)を含みます。

平胃散(へいいさん)
消化不良、腹部膨満感が主な場合に使われます。
気の巡りを良くする厚朴(こうぼく)、陳皮(ちんぴ)を含みます。

急性および慢性胃炎、過敏性腸症候群、胃腸炎、消化不良、食欲不振、消化不良、腹部膨満感。

posted by たびのくま at 10:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 自然の力 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

漢方のお話し7(胃の痛み)

安中散

もともとあまり胃が丈夫でない方がストレスで胃が痛くなったような時には安中散がいいです。香りの良い生薬が多い芳香健胃薬です。

桂皮(けいひ)、 延胡索(えんごさく)、 牡蛎(ぼれい)、 茴香(ういきょう)、 甘草(かんぞう)、 縮砂(しゅくしゃ)、 良姜(りょうきょう)が使われています。

桂皮(けいひ):シナモン。温める作用がある。
延胡索:抗消化性潰瘍作用をもつ。鎮痛、鎮痙薬。
茴香(ういきょう):フェンネル。消化促進、血行を良くし、利尿剤となる。
縮砂(しゅくしゃ):気の滞りを改善させ胃の働きを良くする。
良姜(りょうきょう):温めて胃の働きを良くする。
牡蛎(ぼれい):牡蠣の殻。鎮静作用。
甘草(かんぞう):抗炎症作用。

posted by たびのくま at 08:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 自然の力 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月18日

漢方のお話し6(足がつる時)

芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)
漢方の原典である『傷寒論(しょうかんろん)』に記載されている漢方薬で、急激におこる筋肉のけいれんを伴う疼痛や、下肢のけいれん性疼痛(こむらがえり)、胃腸の激しい痛み、腰痛、生理痛などに用いられます。
寝ている間に足がつりやすい人は寝る前に1包服用すると良いです。

骨格筋の痛みにも内臓の痛みにも効くのが漢方薬の面白いところです。

この薬で使われている生薬は芍薬と甘草のみです。
使われている生薬が少ない漢方薬は狙いがはっきりしていて効き目の切れがいいと言われています。

漢方薬を薬局で購入する場合、通常は顆粒状になったエキス剤を購入されると思います。これは生薬を刻んで乾燥させるなどの処理を行い、煎じた液からエキス成分を抽出して製品化したインスタントコーヒーのようなものです。
煎じる手間が無く、服用しやすくなっています。
posted by たびのくま at 23:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 自然の力 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。