2014年09月17日

漢方のお話し22(瘀血(おけつ))

漢方では、血行障害や鬱血を瘀血(おけつ)という概念でとらえます。
血の流れが悪くなることによって血が新鮮さを失い、それによって不定愁訴や疾病が起きている状態です。
瘀血を改善する漢方薬のお話です。

大黄牡丹皮湯(ダイオウボタンピトウ)
血液循環をよくするほか、熱や炎症をとり、便通をつける作用があります。
月経不順、月経困難、便秘、痔疾に使われます。
構成生薬は5種類です。
大黄、芒硝:緩下薬で、便通をつけたり、熱や炎症をしずめる働きをします。
牡丹皮と桃仁:血行をよくする作用
冬瓜子:炎症をとり、排膿を助ける働きをします。

通導散(ツウドウサン)
「通導」という名前には、便通をつけるとともに、血液や気の通りをよくするという意味が含まれます。
女性の生理不順、重い生理、更年期障害。腰痛、便秘、打ち身、あるいは高血圧にともなう頭重感や肩こり・めまいなどに適応します。
構成生薬は10種類です。
大黄、芒硝:便通をつけたり、熱や炎症をしずめる働きをします。
厚朴、枳実:みぞおちやお腹の張りをおさえ、また気分を落ち着ける作用
当帰、紅花、蘇木:血行を良くして「瘀血」を改善する働きをします。
陳皮:健胃、発汗作用
木通:消炎、利尿作用
甘草:緩和作用

桃核承気湯(トウカクジョウキトウ)
瘀血に対する代表的な実証向けの漢方薬です。
桃核こと桃仁は、桃の種子の部分です。
承気には、気をめぐらせ元気をつけという意味合いがあります。
月経不順、月経困難症、月経時や産後の精神不安、腰痛、便秘、高血圧の随伴症状(頭痛、めまい、肩こり)に使われます。
構成生薬は5種類です。
大黄と芒硝:便通をつけたり、熱や炎症をしずめる働きをします。
桃仁:血行をよくする作用
桂皮:のぼせやイライラを発散する作用
甘草:緩和作用

桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)
生理不順や生理痛、頭痛、めまい、肩こり、のぼせ、足の冷えなどに適応します。
また、そのような諸症状をともなう更年期障害にも適します。
そのほか、子宮内膜症や筋腫、ニキビやシミ、しもやけ、痔、打ち身、肝臓病などにも用いられます。
構成生薬は5種類です。
桂枝(桂皮):健胃作用、発散作用
芍薬:痛みをとる。
茯苓:気分を落ち着け、余分な水分を取り除く
桃仁、牡丹皮:血液循環をよくする

posted by たびのくま at 09:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 自然の力 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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