2014年08月20日

漢方のお話し8(胃の不調)

胃は、自律神経の影響を大きく受けています。自律神経は、体内の環境を整える神経で、緊張するとはたらく交感神経と、リラックス時にはたらく副交感神経に分かれています。

ストレスにより、自律神経が必要以上に刺激されると、交感神経の機能が活発に動き血圧や心拍数が上昇します。一方、皮膚や内臓器官への血の巡りは悪くなります。胃のぜん動運動が鈍くなり、胃液の分泌も減少し、胃壁の粘膜に血液が行き渡らず、粘膜そのものが弱くなります。
また、ストレスによる自律神経の乱れで副交感神経が刺激を受けると、胃酸の分泌が増加します。胃酸が出すぎて胃壁が荒れ、胃の中の細い血管が傷つけられます。その結果、胸焼けや胃痛が起こります。

胃炎のお薬を3つ紹介します。

半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)
黄芩(おうごん)黄連(おうれん)を含む苦味健胃薬です。
普段は胃が弱くない方がストレスで胃の不調を起こした時などに使われます。

慢性胃炎、急性胃炎、神経性胃炎、過敏性腸症候群、急性および慢性胃腸炎、慢性下痢、消化不良、二日酔い、胸やけ、げっぷ、口内炎、神経症、不眠症。

六君子湯(りっくんしとう)
より慢性的な胃腸機能低下で、食欲不振、胃もたれ、胃部膨満感、消化不良、倦怠感、手足の冷えを伴う方に使われます。
気の巡りを良くする陳皮(ちんぴ)を含みます。

平胃散(へいいさん)
消化不良、腹部膨満感が主な場合に使われます。
気の巡りを良くする厚朴(こうぼく)、陳皮(ちんぴ)を含みます。

急性および慢性胃炎、過敏性腸症候群、胃腸炎、消化不良、食欲不振、消化不良、腹部膨満感。

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漢方のお話し7(胃の痛み)

安中散

もともとあまり胃が丈夫でない方がストレスで胃が痛くなったような時には安中散がいいです。香りの良い生薬が多い芳香健胃薬です。

桂皮(けいひ)、 延胡索(えんごさく)、 牡蛎(ぼれい)、 茴香(ういきょう)、 甘草(かんぞう)、 縮砂(しゅくしゃ)、 良姜(りょうきょう)が使われています。

桂皮(けいひ):シナモン。温める作用がある。
延胡索:抗消化性潰瘍作用をもつ。鎮痛、鎮痙薬。
茴香(ういきょう):フェンネル。消化促進、血行を良くし、利尿剤となる。
縮砂(しゅくしゃ):気の滞りを改善させ胃の働きを良くする。
良姜(りょうきょう):温めて胃の働きを良くする。
牡蛎(ぼれい):牡蠣の殻。鎮静作用。
甘草(かんぞう):抗炎症作用。

posted by たびのくま at 08:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 自然の力 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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